omoide-loveのブログ

記憶60〜70%、推測、創作30〜40%自叙伝

婚外恋愛 第一章(5 ) 不安な気持ち

ドアを開け

ホテルの部屋へ入ると

彼女は覚悟を決めるように

『来ちゃったね!とうとうココまで』と

天井を見上げて、独り言のようにポツリと言った


『来ちゃったね』と

天井を見上げて、私は、彼女の言葉をなぞった


内ドアを開けた時

彼女が手を(繋いで)と差し出したので

彼女の決心を確認するように

彼女の目を見て、手を繋ぎ部屋へと入った


2人掛けのソファと

ガラスのローテーブルが見えて

その右奥にはキングサイズのベッド

部屋は黒基調で暗めの部屋だったと思う


1回目と2回目のデートには

無かった緊張感が漂っていたので


『座って落ち着こうか?』

『何か飲む?』と


ガラスのローテーブルを少しズラして

座りやすいように

ソファーとの距離を取り

(座りなよ!)と仕草で示すと


『飲み物は、御風呂の後でいいよ』

『一緒に座ろ❤』と彼女


2人掛けのソファーに並んで座ると

彼女は、コチラを見ずに

右手をグー(今ならイイネかな)の形にして

その親指の爪をみながら

話を始めた


『(この先へと進みたい私)と(進むのが怖い私)が居るの』


ポッチャリタイプで

華奢では無い彼女が

猫背で小さくなっている


不安そうなな様子と相まって、かなり小さく見えた


『どうして怖いの?』と聞くと


『1つは、本当に、長い間、旦那としてないの』

『2人目を妊娠してから、シテ無いから15年以上20年近く』


『他にも、理由があるの?』


『もう一つは、肥ってるから❗お腹出てるし』

『歳だから胸も下ってる』


『肥ってるのは問題無いよ』

『こっちだって、マッチョでも無いし、どっちかって言えば太いし』


『そんな風に言ってくれると思ってたけどね』

『でも、少し前にね、、』


『少し前って、いつ頃の話?』


『一年前❗テレクラで知り合って会った人が居るのね』

『今よりも肥ってたけど、その人、私を見たら【ムリムリ】って感じで、手を振って、何も言わずに帰っちゃった』

『今、少しは痩せたけど、私の身体を見たらアナタだって、、、』

と更に彼女は、背中を丸めた


とても不安だったんだろうな


それでも、ココまで来てくれたんだなと思い


愛おしいような可愛らしいような


何というか、、、


【ありがとう❤】


みたいな気持ちになったのを覚えている